人を説得する力を持つためには、こちらが燃えていなければいけない(うちに秘めたものを含む)。
醒めた人間、惰性のダラダラ人間の営業ほど、交渉相手は時間がもったいなく感じてしまう。
営業という仕事をしていて、他の営業職についている奴を見ると、これでは営業成績はあがらないなとわかってしまう。
当たり前なことだけど、営業成績がいい奴は、やっぱりモチベーションが高い
モチベーションが高いから、頑張れるし、それが成績に結びついて、さらにやる気につながる。
なぜ感情に火がついている方がいいかというと、心がこもった話し方ができるから。
話し下手でもかまわない。口下手なりに真心のこもった営業でトップになっている人間はたくさんいる。
ハート、どこまでいってもハートだ。

惰性人間は成績があがらないから、よけい落ち込み、かといって、それをはねのけるモチベーションも失われてるから、さらに営業成績が下がる。
だいたい、後者の方が一般的かもしれない。
どうにかしようと焦って、たくさん営業や会話本を読みあさったり、どこかの奴みたいに(俺・・・?)たくさんの講座やセミナーを受けたりする。

昔のブログの記事で、惰性と落ち込んだ時こそ勝負の時と言うことを書いたが、悪循環に落ち込んでいる時こそ、一番の頑張りどころだ。
いい時は誰だって乗っていける。

そこで悪循環を打ち切るには、自己を見つめ直すことがまず必要だった。
そして、自己暗示を自分にとことん言い聞かせる!
「俺はできる! 俺ならやれる! 俺だけが可能だ! 相手を説得できる! 俺にはその自信がある!」
というようなことを入れ込んだ。
どうやったかというと、会話の格闘術で岩波先生から作成してもらった暗示集だ。
それをipodにいれて聞く。
そして一心不乱にそれを自分に言い聞かせる。
会話の格闘術で、暗示に反応するように岩波先生にしてもらったため(トランス状態、脳への条件付け)、自己暗示でも入り込みやすい。
プログラムでは、そういう無意識を扱うことを最初にやっていった。
そういう条件付けされた暗示にかかりやすい脳で暗示を入れオムと、暗示の文言が、ダイレクトにそうなるんだという決意に変わった。

その気持ちのまま営業先に、いや上司にさえもぶつかっていった。
激突という意味じゃない。もっと静かな、平常心に近いけれど、無意識では燃えたぎっているような感覚だった。
言葉はもちろん抑える。大げさな言葉は使わない。うちに秘めたものでいい。
だが、その一言一句に感情とモチベーションと真心を載せてみた。
つまり自信と信念を吹き込む。
そうすると相手の心を動かせるようになる。

つまり、俺が自己暗示によって高められた被暗示性が、そのまま相手への暗示力となる。
会話の格闘術は、相手を暗示にかける技術でもあるそうだ。
変なまがまがしい暗示のかけ方じゃない。
自分の無意識や脳内をコントロールすることで、相手は暗示にかかるから、日常にとけ込ますことができる方法だ。

言葉の選び方や売り文句は、そうなると順位が低い。
たいてい、売り文句、決め文句を考えたりするが、それをしていたら、相手の心を動かせない。
人を説得するためにはこれぐらいやらなければいけないのだ。
常に自分に暗示を言い聞かせなくてはいけない。
無意識に入れ込んでいないと最初は難しかった。
なぜなら惰性になった時、それをすっかり忘れてしまうからだ。
だから自己暗示が必要なのだ。

これが岩波先生に教わった真髄の一つ。
こういう会話の方法というか、相手への暗示のかけ方ってあるのか! と新鮮な驚きだった己と相手の無意識と脳内をコントロールすることこそ、成功の秘訣なのだ!

次回更新時には、無意識と脳内をコントロール特殊な呼吸法についての効果について書いていきたい。