営業の仕事をやっていれば、うまくいくとき、、いかないときがあります。
うまくいっているときは、誰だって気持ちがいいし、何でもできるもんだ。
怖いものは少ないし、傷つくことも平気だったりする。
自信も持てるし、でかいことをする意欲も将来の展望も描きやすい。
いいことだらけ。

世の中うまくいっている人ばかりだと争いはなくなるだろう。
ねたみもなくなる。
最高にうまくいくだろう。
秋葉原で起きた通り魔事件の鬼畜男も生まれなかっただろう。

しかし、うまくいかないときこそ、その人の真価が問われる。
なかなかうまくいかないのが人生だ。
そう割り切って生きるようにしている。
今までだって、うまくいかなかった。努力の分に見合った成果なんか無かった。
ただ、営業だって、交渉ごとだって、うまくいかないときにどうするかで、その後の流れが変わってくる。

思うに、うまくいかない時に焦ってしまって、よけい泥沼にはまる人が大多数だと思う。
自信喪失になって、気持ちがクサクサしてくる。
だけど、失敗した時に力を発揮できるコツ、考え方を持っていれば、必ず切り抜けられるものに変化できた。
人生には、不安やショックな時が必ず来るものだけど、そこを乗り越えられるものを身につけていれば、
閉塞感を突破できると信じている。

ここで思い出すのが岩波先生が言っていたこと。
「不安な時の対処法を間違えると大変なことになるが、不安な時こそが勝負」というもの。
そのためには、うまく行かなくて、不安だらけの時の対処法を知っておかなくてはいけない。

http://www.mind-artist.com/kotodama/
に不安の対処法や、不安について書かれている。

納得できるし、俺はそういう考えしかないと思っている。
それを実行して、不安をエネルギーに変えられたし、営業がスランプに陥ったとしても、対処法だけは絶対間違えないようにしたい。
うまくいかないのが当たり前、だからこそ頑張れると。

以前に比べると、だいぶ自信がついてきている。
だけど時折ハードネゴシエーターがいる。
一筋縄ではいかない交渉相手だ。
あいつらは、こちらを不安にさせたり、苛立たせたりする。
だが、その時こそ歓迎するようにしている。
そうすると不思議なことに、相手がこちらを認めてくれる。
もし相手の挑発や脅しにのってしまったら、奴らはこちらを低く見る。
しかし、それを乗り越えた時、相手ははじめて認めてくれる。
聞く耳を持ってくれる。
相手はこちらの器を見定めているのだ。
小さい器だと判断されたら、どんなに美辞麗句を並べたって、交渉成立は不可能だった。

器がでかくなる時は、うまく行かない時や不安だらけの時こそチャンスだ。
うまくいっていて気持ちいい時ほど、成長していないことが多い。うまくいっている時は、誰だってうまく行くのだから成長する動機がない。
能力も器も会話術も関係ない。
順調にいきすぎる人間が挫折した時、そのまま落ちていくことが多いのも、挫折時こそがチャンスという考えができない人だ。
器が試されて、なかったためにポシャってしまった。

岩波先生のうまくいかない時の考え方を聞いて、すごく安心できた。
同時に、ある意味不安と一時的に共生しなくてはいけないから、覚悟も必要だ。
そこを乗り越えると、はじめて「自分で勝ち取った」順調ぶりを堪能できた。

どんな状況でも覚悟を持って取り組む、それが器を大きくしてくれ、結果を出せる一番単純明快で
それしかないと思える考え方だと思っている。